【早稲田卒トレーダーの考察】FXチャートは見続けるべきなのか?
こんにちは。 ひがし です。
今回は、『FXチャートは見続けるべきかについての考察』
について書いていきます。
チャートが気になって夜も眠れないという方、必見です。
私も「相場見続けちゃう病」です
エントリーしてから、相場の値動きが気になってスマホに釘付けになっちゃう...。
Aさんと同じ悩みを抱えているという方、多いのではないでしょうか。
かくいう私もそうです。何かしらの根拠をもって、これなら勝てるという一定の確信のもとでエントリーしたはずなのに、ボタンを押した途端にとにかく不安に。想定通りに動いているか、心配で心配で仕方なくなってチャートばかりに目を奪われてしまう。
単純に画面を見続けるだけであれば、特に支障もなく良いです。しかし、そわそわして他のことに手がつかなかったり、緊張でお腹なかが痛くなったりといった、悪影響が出始めるという方も少なくないはずです。こうなってくると、心身によろしくなく何か手を打たねばと思います。
私はこの流れで、真剣にこの「そもそもチャートって見れる限り見続けていたほうが良いの?」という疑問について、自分なりに考察してみました。そして、論理的な結論を導いて、徐々にですが改善できています。
というわけで今回は、私と同じように「相場見続けちゃう病」に悩まされるみなさまに向けて、個人的な考察を語らせてもらおうと思います。改善のためのヒントが一つはあるはずです!
<本題>FXチャートは見続けるべきなのか?
前提.エントリー根拠は十分か?
「相場見続けちゃう病の改善」を目的として本題を考察するのであれば、この前提を欠かすことはできません。エントリー前は自信満々だったのに、いざエントリー後はソワソワしてしまう。この原因の一つには、エントリー根拠の確認不足があげられるのではないかと私は考えました。
ノーポジの状態から、エントリー方向(買いor売り)を決めて、意気込んで相場を見始めると、つい今が絶好のエントリータイミングかのように見えてきますよね。絶好とまでは言わずとも、「今入るならどっちか?」という見方をしがちなのではないでしょうか。
実際は、ニュースひとつでトレンド転換が起こりうるのが相場の世界です。小銭を稼ごうと思ったエントリーが、一日の利益を食いつぶすほどの損を生み出すこともあります。これもまた、よく言われるところの”プロスペクト理論”なのかもしれませんが、私たちは、ついこうして相場を自分の良いようにとらえがちです。
昨日に公開した『私のトレードルール』の中で、エントリーは勝敗を決める最も重要な局面であると書きました。そのため本来は、「ここまで来たらさすがに勝てる」ぐらいの引き付けが必要で、慎重さが求められます。
「エントリー根拠はそれで十分か?さすがに勝てる領域か?」と、どれだけ自分に言い聞かせられるか。エントリー前から、克服のチャンスはあるはずです。
考察1.どの時間足がエントリーの決め手か?
エントリーのときに、必ず「決め手となる時間足」があるはずです。あなたがまさにエントリーボタンを押したそのときの時間足。あるいは、「この値まできたらエントリーだ」と判断したときに見ていた時間足。これらが決め手となる時間足です。
私の持論では、この時間足がチャート観察において非常に重要な意味を持ちます。例えば、一時間足をもとにエントリーを決めたとしましょう。そうすると、本当に当然のことですが、一時間に一本しかローソク足は完成しません。あなたがその一時間のうちに何度チャートを見たとしても、一時間に一本。これは変わらないのです。
つまり、自分が思い描いた展開は、決め手となる時間足の単位でしか進みません。この事実を受け容れられなければ、足が完成する途中の不適切なタイミングで決済をしてしまったり、不要な心配を抱くことになってしまうと私は考えます。
こうしたローソク足チャートの、「当然だけど実は重要な事実」については以下の記事でもまとめています!怖い話みたいなアイキャッチになっています。ご興味があればぜひ。
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fx-couple-no-susume.hatenablog.com
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考察2.トレードのスタイルは「流れに合わせる派」か「事前に準備する派」か?
SNSを通じて、他の方のトレードスタイルを見ていると、大きくこの二つに分類できるように感じています。トップの方々は掛け合わせてやられているのだと思いますが...。たいていの方はどちらかに傾いているはずです。
一つは「流れに合わせる派」。これは、自分で値動き予測等はせずに、その日のトレンドや値動きに合わせてエントリータイミングを探すというスタイルです。流れに身を任せるというイメージです。
一方で「事前に準備する派」は、「いくらは買い」「いくらは売り」とざっくり価格帯ごとに「定量的に」売りか買いかを事前に準備します。準備の材料は、過去の値動きがメインで、オシレーターを駆使したテクニカル分析もその一つです。
トップの方々は掛け合わせてやっているはず...と書きましたが、もしかしたら多くの方がどちらの要素も取り入れながらトレードをしているかもしれません。その場合、どちらの要素が強いかという強弱によって判断する必要があります。
すでにお分かりの方もいるかもしれませんが、「事前に準備する派」のほうが理論的にはチャートを見る時間は少ないはずです。極端な話、エントリー値、利確値、損切り値を決めて注文指値、決済指値を入れておけば済みますから。つまりこの事前準備要素を手法に取り入れられるほど、チャート釘付けタイムからは解放されるのではないか、というのが私の考えです。
事実、私のトレードルールの中にはこの事前準備ルールが組み込まれており、一日のはじめに必ず目星をつけるようにしています。
考察3.トレードに優先事項をつけてみる
私の場合、勝率を最優先事項としたトレードを常に心がけています。勝率以外にも、獲得Pips、保有時間、損益などなど、人によって優先事項は異なるはずです。私は、これをきっちりと整理することが、チャート観察時間に良い影響を与えるのではないかと考えました。
例えば、損益を最優先にする人であればロット数を決めてエントリーした時点で、逆算で何Pips必要かが確定します。もっと言えば、「このエントリーで〇Pips稼げるはず」という意識があるはずです。もしそこで「いくらでも良いからプラスをつくりたい」という意識しかないのであれば、前提に戻ってエントリー根拠を再確認する必要があると思います。
さらにもう一つ、トレードルールというほどでもなく、スタイルとして私が採用しているのが「日をまたがないトレード」です。寝ている間に何かあったらどうしよう...という見えない不安がチャートにしがみつかせてくる恐れがあります。それを避けるために、日をまたぎそうになったらキリの良いところで手じまいする、持ち越しそうな時間足でエントリーはしない、といったことを心がけています。
このように優先事項に応じて、チャートの値動きにあわせた対処というよりはむしろ、「最優先事項を達成するための逆算」でエントリーすることも改善につながるのではないでしょうか。
終わりに:心身の健康はトレードの「最低限」
いかがでしたでしょうか。前提を含めて計4つ、私の考察を公開してみました。
チャートを見続けることは、特に兼業トレーダーにとってハイリスクハイリターンであると私は思っています。なぜなら、「エントリーへの応急処置」と「心身の健康」を天秤にかけているからです。
主要通貨ペアの値動きのメインは私たちが本来であれば眠るべき深夜の時間帯にあります。冒頭で「ただ眺めるだけであれば特に支障はない」と書きましたが、もしあなたにとって必要なはずの睡眠時間を割いて観察を行う場合、それは大きな支障です。
身をもって体感しているのですが、心身の健康はトレードの「最低限」です。そもそも心身が健康な状態になければ、振り返って「なんでこのタイミングでエントリー/決済した?」という訳のわからないトレードが増えてしまいます。なんなら、あなたの心身の不健康に”ダブルパンチを”食らわせてくる恐れすらあります。
最後に、この二つを天秤にかけてどちらを取るかという、心身の健康を賭けたトレードをしているという意識を持つことを、5つ目の考察として締めたいと思います。
お跡がよろしいようで。